年収の壁はいくら?103万・106万・130万・160万の違いをパートで働くママにやさしく解説【2026年改正対応】

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ピヨちょ

パートを始めたいんですけど…「103万円を超えると損するよ」ってママ友に言われて、こわくて働く時間を増やせないんです。103万?106万?130万?壁がいっぱいあって、もう何が何だか…。私みたいな超初心者でも分かるように教えてください!

ぷいちょ

その「壁がこわくて働けない」って人、本当にたくさんいるよ。でもね、まず安心してほしいことが1つ。「103万円を超えたら大損」というのは、もう古い情報なの。2025〜2026年にかけて、壁はどんどん“上がる・ゆるくなる”方向に変わっているんだ。今日は中学生でも分かる言葉で、ゆっくり整理していこうね。

先に結論(3つだけ)

「年収の壁」は大きく分けて2種類①税金の壁(税金が少し増えるだけ)と、②社会保険の壁(手取りがガクッと減ることがある)。本当に気にすべきは②の社会保険の壁です。

税金の壁は2025年から大きく上がりました。これまでの「103万円の壁」は、パートで働く多くの人で実質160万円まで引き上げ。だから少しくらい収入が増えても、いきなり大損にはなりません。

手取りに一番ひびくのは社会保険の「130万円の壁」。ただしこれも2026年にルールが変わって少しゆるくなります。正確な判定は、必ず自分の勤め先や自治体に確認するのが一番確実です。

30秒診断:あなたの目安はどっち?

扶養の中で気楽に働きたい → 年収130万円未満を目安に。社会保険の扶養に入ったまま、手取りを減らさず働けます。

しっかり稼いで世帯収入を増やしたい → 年収150万円以上を検討。社会保険料はかかりますが、将来の年金も増えます。

※ どちらが合うかはご家庭の状況によります。迷ったら、まず勤務先の社会保険担当に確認するのが確実です。くわしい理由はこの記事の後半で解説します。

※ 本記事の制度・数値は2026年6月時点の国税庁・厚生労働省などの公式情報にもとづく一般的な目安です。年収の壁は年ごとに改正が多く、あなたの勤務先の規模・働き方・家族構成によって扱いが変わります。最終的な判定は、必ず勤務先の社会保険担当・お住まいの自治体・税務署などの公式窓口でご確認ください。

この記事でわかること

  • 「年収の壁」って結局なに?まず2種類に分けて考える
  • 【税金の壁】103万円→160万円に上がった話(2025年改正)
  • 【配偶者の控除】夫の税金に関わる150万・201万の壁
  • 【本命】手取りが減る社会保険の壁=106万円と130万円
  • 結局いくらまで働けばいいの?手取りで考える正直な答え
  • 壁を気にせず働けるようになったら、次の一歩
  • よくある質問

「年収の壁」って結局なに?まず2種類に分けて考える

ピヨちょ

そもそも「壁」ってなんですか?103万とか130万とか、数字がいっぱいあって、全部おなじ意味なのか違うのかも分かってないんです…。

ぷいちょ

いい質問!まずここを分けるだけで、グッと分かりやすくなるよ。「年収の壁」は、ざっくり2種類あるの。
1つめは税金の壁。これは「超えると税金が“少し”増える」だけ。こわがらなくて大丈夫。
2つめは社会保険の壁。こっちは「超えると社会保険料を自分で払うことになって、手取りがガクッと減ることがある」。本当に気をつけたいのはこっちなんだ。

用語:年収の壁

パートやアルバイトの年収が、ある金額(=壁)を超えると、税金が増えたり社会保険料の負担が発生したりして、「働いた割に手取りが増えない/むしろ減る」ことがある——その境目の金額のことです。「壁」は1つではなく、税金の壁・社会保険の壁など複数あります。

正直に言うと、ニュースで「103万円の壁」とよく聞くせいで、税金の壁ばかりがこわがられているけど、税金の壁は超えても増えるのはほんの少し。手取りに本当にひびくのは社会保険の壁(106万・130万)のほう。ここを混同していると、必要以上に働き控えをしてしまいます。まずは「壁は2種類」と覚えてね。

【税金の壁】103万円→160万円に上がった話(2025年改正)

ピヨちょ

でも「103万円の壁」って、ずっと言われてますよね?それが上がったってどういうことですか?

ぷいちょ

そう、ここが2025年の大きなニュースだったの。2025年(令和7年)の税制改正で、自分に所得税がかかり始めるラインが引き上げられたんだよ。パートで働く多くの人(年収200万円くらいまで)の場合、これまでの103万円から実質160万円まで、所得税がかからなくなったの。

なぜ160万円かというと、税金を計算するときに引いてもらえる金額(控除)が増えたからです。むずかしい言葉ですが、ざっくりだけ知っておけばOKです。

用語:控除(こうじょ)

税金を計算するときに、収入から「これは差し引いていいですよ」と引いてもらえる金額のこと。控除が大きいほど、税金がかかる部分が小さくなり、払う税金も少なくなります。2025年の改正で、この控除が大きくなりました。

具体的には、働く人みんなが引ける「給与所得控除」が最低65万円に、「基礎控除」が58万円(収入が少ない人はさらに上乗せで最大95万円)に増えました。年収200万円以下のパートの人なら、65万円+95万円=160万円までは所得税がかからない計算になります。

※ この「160万円」は、収入がおもにパート・アルバイト(給与)で、年収約200万円以下の人の目安です。年収がそれより高い場合や、収入の種類によっては、一般的なラインの「123万円」が基準になることもあります。また、住民税は所得税とは別で、お住まいの自治体によって年収100万円前後から少しずつかかり始めます。正確な金額は、お住まいの市区町村やお勤め先にご確認ください。

つまり——「103万円を超えたら自分に税金がドカッとかかる」というのは、今はもう当てはまりにくいんです。たとえ少し税金がかかっても、増えるのは年に数千円〜数万円ていど。働いた分の方がしっかり多く残ります。だから「税金の壁」を理由に働く時間を減らす必要は、ほとんどありません。

【配偶者の控除】夫の税金に関わる150万・201万の壁

ピヨちょ

あ、でも私が働きすぎると、夫の税金が増えるって聞いたことが…。それも壁ですか?

ぷいちょ

うん、それが「配偶者の控除」の壁だね。あなた(妻)の年収が増えると、夫が受けられる控除が少しずつ減っていくの。でもこれも、いきなりゼロになるわけじゃなくてゆる〜く減っていくから、そこまでこわがらなくて大丈夫だよ。

用語:配偶者特別控除(はいぐうしゃとくべつこうじょ)

夫婦のうち、おもに稼いでいる方(例:夫)が、配偶者(例:妻)の年収に応じて受けられる控除のこと。妻の年収が一定までは満額、それを超えると少しずつ減り、ある金額を超えるとゼロになります。

妻の年収(目安) 夫の控除(配偶者特別控除)
〜150万円 満額(最大38万円)受けられる
150万円〜201万円 少しずつ減っていく
201万円超〜 ゼロになる

※ 上記は配偶者特別控除のおおまかな目安です。実際の控除額は、配偶者本人(あなた)の所得と、納税者(夫)本人の所得によっても変わります。正確な金額は国税庁の情報や勤務先の年末調整でご確認ください。

ポイントは、150万円を超えても、夫の控除はいきなり消えず、少しずつ減るだけということ。「妻が150万円を超えたら家計が大損!」ではありません。減る控除の額より、あなたが働いて増える収入の方が大きいことがほとんどです。

【本命】手取りが減る社会保険の壁=106万円と130万円

ぷいちょ

さあ、ここが一番大事なところ。社会保険の壁だよ。これを超えると、社会保険料(健康保険・年金)を自分のお給料から払うことになって、手取りが一時的にガクッと減ることがあるの。だから「本当の壁」って呼ばれてるんだ。

用語:社会保険(しゃかいほけん)

健康保険(病院代が3割負担になる保険)や厚生年金(将来もらえる年金)などのこと。会社員やパートで一定以上働くと加入し、保険料がお給料から天引きされます。今まで夫の扶養に入っていた人がこの壁を超えると、自分で保険料を払うようになります。

何が起きる? 2026年の変化
106万円 パート先の規模など条件を満たすと、勤務先の社会保険に自分で加入 2026年10月から「月8.8万円(年106万円)」の収入条件が撤廃。今後は週20時間以上働くかが基準に
130万円 夫(配偶者)の社会保険の扶養から外れ、自分で保険料を払う 2026年4月から、契約上の年収で判定。一時的な残業で超えても原則は扶養を続けやすくなる

106万円の壁:パート先で自分が社会保険に入るライン

これは「お勤め先で社会保険に入る条件」の1つです。今までは「週20時間以上・月8.8万円(年106万円)以上・お勤め先の従業員が51人以上」などをすべて満たすと加入対象でした。

ただし2026年10月から、この「月8.8万円(年106万円)」という収入の条件が撤廃されます。つまり金額の“106万円の壁”は実質なくなり、これからは「週20時間以上働くかどうか」が中心の基準になっていきます。お勤め先の規模の条件も、2027年10月から段階的にゆるめられ、いずれ多くの会社が対象になっていく予定です。

130万円の壁:夫の扶養から外れる、いちばん大きな壁

こちらが、手取りに一番ひびきやすい壁です。あなたの年収が130万円以上になると、夫の社会保険の「扶養」から外れて、自分で健康保険料・年金保険料を払うことになります。その分、手取りが減ります。

ただし、ここも2026年4月からルールが少しゆるくなりました。これまでは実際の収入で判定していましたが、これからは労働契約(働く約束)の上での年収で見てもらえます。契約上が130万円未満なら、繁忙期にたまたま残業して一時的に超えても、原則すぐには扶養から外れなくなりました。

注意:130万円の“すぐ上”は手取りが逆転しやすい

たとえば年収129万円の人が、少しだけ働いて131万円になると、社会保険料(年間でおよそ十数万円〜数十万円程度)が新たにかかり、働いたのに手取りが減ってしまうことがあります(金額は加入する保険・年齢・お住まいの地域で変わります)。これを避けるには「壁の手前で抑える」か、「いっそ壁をしっかり超えるくらい(目安として年収150万円以上)働いて、減った分を取り返す」かのどちらか。中途半端な“壁のすぐ上”が一番もったいないゾーンです。

結局いくらまで働けばいいの?手取りで考える正直な答え

ピヨちょ

頭がパンクしそうです…!結局、私はいくらまで働けばいいんですか?シンプルに教えてください!

ぷいちょ

ごめんね、情報が多かったよね。じゃあ超シンプルにまとめるよ。あなたの目標で決めればいいの。「扶養の中で気楽に働きたい」のか、「がっつり稼いで世帯のお金を増やしたい」のか。それによっておすすめの目安が変わるんだ。

タイプA:扶養の中で、手取りを減らさず働きたい

目安は年収130万円未満。社会保険の扶養に入ったまま働けるので、手取りがそのまま増えていきます。「壁のすぐ上」だけ避ければOK。税金の壁(160万)は過度に気にする必要はありません。

タイプB:壁を超えて、しっかり稼いで世帯収入を増やしたい

目安は年収150万円以上。社会保険料はかかりますが、その分あなた自身の将来の年金が増え、働く時間も自由に。減った手取りを取り返せるくらい働くなら、ご家庭の状況によっては、こちらが有利になるケースもあります。

そして一番確実なのは——自分の勤め先の社会保険の担当者に「私は社会保険に入る対象になりますか?」と直接聞くこと。会社の規模やシフトによって扱いが変わるので、ネットの一般論より、あなたの会社のルールを聞くのが正解です。聞くのはタダ。遠慮しなくて大丈夫だよ。

ぷいちょ

それから大事なこと。壁を意識して働き方を決めたら、増えたお金を“何に使うか”の家計の土台も整えておこうね。働き方の前後で家計を見直したい人は、手取り20万円・貯金ゼロから始める家計の整え方が参考になるよ。もしものときの備えがまだの人は、生活防衛資金はいくら必要?貯金ゼロから始める作り方もあわせてどうぞ。

壁を気にせず働けるようになったら、次の一歩

働き方が決まって、毎月少し余裕が出てきたら、次は「増えたお金にしっかり働いてもらう」ステップです。あせる必要はまったくありませんが、順番だけ知っておくと安心です。

大事なのは順番です。①働き方を決める → ②家計を整える → ③もしもの備え → ④投資。投資はいちばん最後で大丈夫。まずは「壁を正しく知って、こわがらずに働けるようになる」。それだけで今日は大きな一歩です。

よくある質問

Q1. 「103万円を超えたら扶養から外れる」って本当ですか?

いいえ、混同されがちですが別の話です。103万円(今は実質160万円)は税金の壁。社会保険の扶養から外れるのは130万円の壁のほうです。「扶養」という言葉が税金にも社会保険にも使われるので、ここが一番こんがらがるポイントです。

Q2. 壁を超えたら、その分まるごと損するんですか?

いいえ。税金の壁は、超えても増える税金はわずかです。社会保険の壁(130万円)は、すぐ上だと一時的に手取りが減ることがありますが、しっかり働けば取り返せます。「超えた分まるごと損」ということはありません

Q3. パート先の社会保険に入ると、デメリットしかないですか?

いいえ、良い面もあります。厚生年金に入ると将来もらえる年金が増え、病気やケガで働けないときの手当(傷病手当金など)も受けられます。目先の手取りは減っても、長い目で見ると守られる部分が増えます。

Q4. 自分がどの壁に当てはまるか、自分で計算できますか?

大まかな目安はこの記事で分かりますが、正確な判定はお勤め先の社会保険担当・お住まいの自治体・税務署に確認するのが確実です。会社の規模やシフトで結果が変わるので、必ず公式の窓口で聞いてください。聞くのは無料です。

まとめ

「年収の壁」は数字が多くてこわく見えますが、ポイントを押さえれば、必要以上にこわがらなくて大丈夫。最後に大事なところをおさらいします。

1. 壁は2種類。「税金の壁」は超えても増えるのは少しだけ。手取りに本当にひびくのは「社会保険の壁」です。

2. 税金の壁は2025年改正で大きく上がり、年収200万円以下のパートなら実質160万円程度まで所得税がかからないケースも。「103万を超えたら大損」は古い情報です。

3. 本当に気にすべきは社会保険の130万円の壁。超えると自分で保険料を払い、手取りが一時的に減ります。ただし2026年4月から判定はゆるめに。

4. 106万円の壁は2026年10月に金額の条件が撤廃。今後は「週20時間以上働くか」が中心の基準になります。

5. 結局は「扶養内で気楽に(〜130万円未満)」か「しっかり稼ぐ(150万円以上)」かを自分で選べばOK。正確な判定は勤め先・自治体に確認を。

壁を正しく知れば、こわがらずに自分のペースで働ける。焦らず、あなたの暮らしに合った働き方を選んでくださいね。

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元金融素人。家計の将来不安から新NISAデビューして、楽天VTI月3万円を楽天カード自動買付でコツコツ積立中。「無理せず、コツコツ、私のペースで」をモットーに、初心者目線でわかりやすい言葉で資産形成を発信しています。

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